5月の不安
- 耕治 大下
- 5月14日
- 読了時間: 2分
新入生は新しい生活や部活に、在学生は新しいクラスなど新たな環境に慣れてきた頃かもしれません。3年生はいよいよ最後の一年が始まりました。広島県の県立高校の入試においては、3年生時の成績(内申点上)は1,2年生のそれと比べて3倍の重さを持ちます。加えて、自己表現という面接がすべての受験者に対して課され、その影響もあって入試における学力テストは一日で5教科すべてを行う、というしんどい内容となっています。
集中力はもちろん、座って考えるという作業を朝から夕方まで乗り切る体力が求められます。学校によって行事の都合でテスト期間はずれますが、最初の学力テストとなる前期中間試験に向けて、いま学んでいる内容にしっかりついていくことが大切だと思います。
新入生は特に英語、数学が肝になるでしょう。英語は小学生と異なり、綴りや文法的な理屈がわかっていないとついていくことが難しくなります(その割には教科書で文法的な説明がごっそり省かれていることに驚きますが)。
一方、数学は具体的な内容と計算といった基礎を身につけた小学校時代に比べ、一見イメージしづらい負の数だったり、文字を使った計算など、抽象的な内容をしっかり理解できているかが勝負になります。ここでつまずくとその先の学習が本当に苦しくなります(自身の経験上そう言えます)。
中学生での学びは単に覚えられるかどうか、という話ではなく、頭の中で考えられるか、具体的なものを抽象化してモデルとして理解できるか、という一歩踏み込んだ理解に焦点が当てられます。ついていけない、なんとなくもやっとしている、という子は今の段階で学校の先生にくらいついて、自分の腑に落ちるまで頑張ってみてほしいと思います。
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