あらためて今の教科書(もちろんすべてを網羅できたわけではありませんが)を見てみると、昔(=私が中学生だった30年以上前)の内容といろいろ変わっていることに気づきます。特に、理科、社会などの記憶科目の内容や表現が異なっています。生徒と話をしている中で、いまとなっては間違いだったり解釈が異なっている情報を押し付けないよう、気をつけなければならないと思うと同時に、「教科書」というその時々では正しいとされているものの内容も刻々と変化していくのだということを実感します。歴史、地理は特に国家のありかたや情勢が数十年で大きく変わりました。昔の地図帳には、今は存在しない国家や、国境線が記されており、過去の事実の貴重な資料となっていることがわかります。また、昔にくらべて現地の呼称を使うようになるなど、西洋文化の押し付けからの脱却もここのところ進んでいるようです。歴史に関しては、新たな資料などによって修正されたり、主要人物と目されていた人の実績に疑問符がついたりすることもあります。物事に絶対はないのだな、とつくづく感じます。
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