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執筆者の写真耕治 大下

公立高校入試の自己表現

以前も触れましたが、広島県の公立高校入試には、自分で自分を紹介する「自己表現」という項目があります。自己表現では①自分自身をどう捉えているか、②どのように人生を歩んでいきたいのか、③それを他人に伝える力があるか、の3項目を判断するために行われます。そのため、自分自身のこと(=競技実績や学校活動、ボランティア参加など)を面談形式で表現する力を問われます。従前は内申書の「特別活動の記録」という項目に競技成績や表彰などの特記事項を先生が記載して高校へ申し送る制度でしたが、学校外の活動の評価などを行うため、自分自身で学校の学習以外にやってきたこと、取り組み方などをアピールする方法に変更されました。2023年の入試では、1日目にこの面談に向けての資料(自己表現カード)の作成を行い、2日目に前日作ったカードのコピーを手元に渡され、その内容を見ながら発表できる、という形式で行われました。自己表現カードの作成時には資料は使えませんが、実際の面談では資料、タブレット、動画などを用いてもよいという仕切りだったようです。また、自己表現カードそのものは評価に対象とはならず(作成しなくてもよい)、あくまでも面談時のやりとりによって評価が決まる、という仕組みになりました。24年の入試がどのように行われるのか、また見ていきたいと思いますが、自分を表現する、という方向性は大きく変わらないでしょうから、資料を作る力、言葉で思いを表現する力は意識しておかなければならないなと感じています。

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